SEOとは
SEOは検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)の略で、端的にいえばGOOGLEで検索した時に、いかに上位に表示されるようにするか、という手法の事を指します。
手法はいろいろあって、今通用するかどうかは別にして、クリーンに順位を上げるホワイトハットSEOと、ややダーティーなことをして上げるブラックハットSEOに大別されます。
F-STREETはSEOの勝者だった
元々、F-STREETを立て上げた2010年ごろはまだ、SEOがそれほど研究されておらず、それまで10年近くのWEBでの経験があった自分にはイージーな市場で、ほぼホワイトな手法だけで「大阪 古着屋」関連の検索順位を1位に上げる事に成功しました。
具体的にいえば、TITLEタグの工夫、被リンクの獲得、サイト規模とページ数、更新頻度の向上などですかね。
SEOをかじった事がある方にはほぼほぼ理解できる手法ばかりかと思います。
SEOの変調
その後、2013年ごろになってくるとSEOが大流行。
WEB上では専業アフィリエイターが多数登場してきた頃です。
SEOの流行と共に、検索エンジンの検索結果は一気に汚染され、F-STREETが上位を獲得していたワードなどの上位争いも熾烈になっていきました。
特にキュレーションサイトという名のパクリサイトが暗躍。
DeNAがやっていたキュレーションサイトなんかが大問題になった頃ですね。
そうしたキュレーションサイトはSEOととても相性が良く、検索結果の上位を占めるようになり、対抗するにはSEOを意識したサイト構成にしたり、マンパワーが必要だったり、とF-STREETには向かい風となっていました。
そして、キュレーションサイトがこれだけ検索結果を汚染すれば、GOOGLEが対策を打つのは明白で、個人的にその切り札は、それまでGOOGLEが実装したくても出来ていなかったオーサーランク(誰が書いたか。書いた人の権威性を評価)の実装だと見ていました。
SEOを捨てる
個人的に、短期間での爆発よりも、長期的にサイト運営をしたいと考えていた僕はSEOを捨てることにしました。
今考えてもとんでもない決断で、当時、古着屋JAMの勉強会で講演させていただいた時も、割と熱弁しましたが、誰にも刺さらなかったと思います(笑)
その期間はSNSの発信やリアルへの訴求など、違った形での集客などを模索。
そうした活動が権威性を高める物と考えていました。
まあ、それがまだSEOに結実しているわけではないところが微妙なところですが(笑)
SEOの終焉
そしてSEOが終焉。
GOOGLEの検索結果は権威性が求められ(オーサーランクではなくE-A-Tとかいう)、内容よりも公式サイトかそれに近いサイトであることが重要になっていて、例えばWORDの使い方で困った時に検索しても、個人ブログの「こんなエラーが出て困ったけど、こうしたら解消しました」みたいな素敵な発信ではなく、公式サイトのFAQが表示される状態になっています。
その結果、個人の作成したアフィリエイトサイト、例えば「クレジットカードのおすすめTOP10」みたいなサイトは軒並み検索結果圏外に。
一瞬だけ、文字数が多い方が有利になって雑記ブログと呼ばれるものが検索優位とされていた時代もあったのですが、当時、僕がベンチマークしていたtwitterの名うてのアフィリエイター達やブロガー達は全員、一人残らず退場されています。
驚きだったのはアフィリエイト野郎のパシさんまで結果が出なくなるとは・・・という感じ。
中には投資家に転身された方や、美容院展開で成功した北原さんのように、華麗にSEOアフィリエイトを捨て成功を収めた方もいらっしゃいますが。
2022年のSEOについての考え方
すっかり終焉したSEOですが、これだけSEOプレーヤーが減れば逆にチャンスも広がっていると思われるわけで、そろそろ再び取り組もうかなと考えています。
近年、GOOGLE自体が変化をしており、GOOGLEで検索した際に、例えば「エクセル コピー 貼り付け」と検索すると公式サイトが上位表示されるのではなく、GOOGLEに解決方法が表示されます。
俗にいうゼロクリックサーチというやつですね。
GOOGLEだけで解決させて検索結果に出てくるリンク先に飛ばさせないやつです。
そして、「大阪 古着屋」で検索しても、大阪の古着屋さんのサイトや情報サイトではなく、古着屋さんの情報と地図が表示されてしまいます。
つまり、F-STREETのキラーコンテンツの1つであった古着屋さんのデータベースを一生懸命作っても、今後はGOOGLEのゼロクリックサーチに見込みアクセスを取られてしまいます。
そこでF-STREETでは一旦、データベースを捨てます。
今後はデータベースではなく、古着屋情報サイト発信メディアとして運営していく予定にしています。
そこの勝算に関しては長くなるので、それはまた別の話。
ヒントはローカルメディアです。